2019年1月31日木曜日

東洋経済の中野円佳さんの記事から、フィリピン人メイドにしっかり働いてもらうためのマネジメントを考える




こんにちは、@suni です。マレーシアでフィリピン人メイドを住み込みで雇い、メイドに家事と育児を助けてもらいながら働いています。

画像はイメージです


最近、noteにフィリピン人メイドのマネジメントについてちらほら書き始めているところなんですけれども、東洋経済にあったフィリピン人メイドに関する記事を読んで思う所がいくつかあったので、将来の自分のために、またこれから東南アジアでフィリピン人メイドを雇おうかと考えている方向けに備忘録がてら書いておこうと思います。






記事について概要をざっくり



シンガポール在住のジャーナリスト中野円佳さんが、フィリピン人メイドを住み込みで1年雇った経験から、

1. シンガポールでメイドを雇うためのプロセス
2. 費用
3. メイドのマネジメントの失敗談
4. そこから学んだこと

について書いています。



1のメイドを雇うプロセスは、住んでいる国によって違うのでここには特に言及しません。マレーシアの場合はこちらをご覧ください。たぶん日本語ソースの中では一番くわしいと思います。


2の費用も国によりけり。ちなみにマレーシアだと仲介手数料で45万円くらい、月々の給料は4.5万円くらいからです。


4については、「家事が有償」というのは全面的に同意なんですが、「シンガポールでメイドさんを雇うことを考えれば、専業主婦として家事・育児を担っている方々は少なくとも年間100万円分以上の仕事をしていると言えるのではないか。」と書かれると、日本人の専業主婦の人件費が100万円とも読めてしまうので、それはフィリピン人メイドと同じにしないでほしいなぁとも思ったり。



それ以上に、私が注目したというかひっかかったのは、3の「メイドのマネジメントの失敗談」


彼女のようなポジショニングの方が「シンガポールで駐妻しながら外国人メイドを雇ったら、家事をやらなくてようなって超ハッピー!」なんて書いても日本在住の日本人には共感してもらえないし、「失敗談からの学び」みたいな体裁がいいんだろうなぁと余計なことを妄想しつつ、でも確かに「フィリピン人のマネジメントに慣れていない日本人がやりがちだな」とも思ったので、そこについてちょっと書いてみます。


後述する私の考え方は、ドメドメな日本人の方には割とドライに思われるかもしれませんが、フィリピンとマレーシアで働いて6年目にもなると、こういう感覚になってくるというのは頭の片隅に入れてください。


大前提として

こう言っちゃぁ身も蓋もないかもしれませんが、フィリピンだと月給でせいぜい1〜2万円しかもらえないメイド職の女性(たまたまシンガポールだから内外価格差で6万円くらいの給料もらえているとはいえ)って、いわゆる貧困層出身の人が多いので、国でキチンと教育を受けてきてないし、その日の食べ物にこまるような生活をしていた人もいるでしょうし、「清潔や衛生」って観点も全然違います。
(トイレのあとに手を洗わない人も多い)


そんなバックグラウンドを持つ人と先進国日本で生まれ育った日本人が、ツーカーでわかりあえるわけがないので、フィリピン人メイドが日本人の理想通りに働いてくれるとは思わないほうがよくて、それなりのマネジメントは必要です


※余談ですが、フィリピンのメイドの給料事情は、だいたいこんな感じです。


★フィリピンの田舎でフィリピン人家庭の住み込みメイド:1万円もらえればマシ
→こういうケースだと、雇い主もフィリピン人がほとんどで、メイドは英語をしゃべる機会も勉強する機会もあまりないです。


★フィリピンの都会(マカティやBGC)の外国人家庭の住み込みメイド:2-3万円もらえるケースが多い
→外国人家庭で働くメイドだとある程度の英語はしゃべれるので、それだけでバリューがあり、給料が少し高め。


★フィリピンの世帯月収の平均:46,000円
ソースはこちら


というのを踏まえた上で、「じゃぁメイドと接するにはどうしたらいいか」というのを考えてみます。


契約外の有給休暇の是非


メイドに契約範囲外の有給休暇を与えたそうです。しかも飛行機代付きで。

通常は2年経過して契約期間終了時に帰省させてあげるための飛行機代を負担する必要があるが、本人の「家族とクリスマスを過ごしたい」という希望を尊重し、5カ月目には有給で2週間フィリピンへの帰国を認め、飛行機代をこちらで支払った


家族を国に残して(と言ってもこの方の場合メイドは独身)海外に出稼ぎに来ているフィリピン人女性に同情する気持ちはわかるんですが、契約外の有給休暇をOKするということは、次の観点からあまりオススメしません


・メイドに、「来年のクリスマスも交通費付きで国に帰れる」と思われていまう

・メイドに、「この雇い主はチョロい」と思われてしまう

・メイドが、メイド友だちに「ウチの雇い主はクリスマスに有給くれたから、アンタもダメ元で雇い主に言ってごらんよ」と言い出す
→メイド友だちがその雇い主に「中野さんちはメイドに有給をあげたんだから私も有給がほしい。飛行機代もね」と言い出す
→→雇い主からしたらもらい事故、対処がめんどくさい(だからと言って有給をあげる必要はない)


※「親族が亡くなった」などののっぴきならない事情はまた別かもしれませんがそこには触れません


次に詳しく書きますが、 この有給の結果、「一度フィリピンへの帰省をした後、わが家のメイドさんは明らかに仕事をさぼりはじめた」ということもあって、メイドの中で「この人チョロいな」フラグがたったんじゃないかな、と思いました。


ちなみにこれまでの東南アジア生活で、フィリピン人メイドが里帰りのあとにパフォーマンスが落ちたというのは初めて聞きましたが、里帰りしたあとに戻ってこなくなるケースはフィリピン人メイドあるあるなので、「里帰り」はある意味何かのターニングポイントかもしれませんね。


メイドにキチンと仕事してもらうために


メイドのパフォーマンスが、有給休暇のあとに著しく落ちたそうなんですね。


・こちらが何かをお願いしても、返事もせず無視することもあった。
・勤務時間中にフィリピンの家族とWi-Fiを使って長電話していることも増えた。
・もちろん、彼女にも言い分はあったかもしれないが、こちらは不満が募っていった。


という状況だったようで、

これが会社で、あなたが上司で部下にこんなことされたら明らかに何かしら問題があるのですぐ対処すると思うんですけれども、

もちろん中野さんご本人もあれこれ試行錯誤されたかもしれませんが、結果的に「こうした問題をどうにかするマネジメント力も器量も残念ながらこちらにはなかった。」 そうなので、1年で契約を解除したそうです。


なので、「メイドが仕事しない問題」の対策を練るとしたら


1. 早い段階で、DosとDon'ts(やっていいこと/いけないこと)を紙に書いてどこかに貼る

→例えば、「勤務時間中の長電話」。雇い主が注意しない限り、またはDon'tsに明記しない限り、「やっていいんだ」と思われかねません。
って書くと「いやいや仕事中に私用電話なんてNGでしょ」って思われるかもしれませんが、それはあなたの常識であって、メイドにとっての常識ではないんです。
 思い出してください。国では1万円の給料しかもらえない人材なのです。


我が家のDos and Don'tsの一部をご紹介すると

【Dos】
・健康に気を配る
・常にスキルアップを意識する
・勤務時間中は息子の対応が最優先
・息子の面倒をみているときはEOP(English Only Policy)で
・ミルクを作る時や料理をする際は先に手を洗う(*)
・Wifiは、1-2ヶ月様子を見て、勤務態度がよかったらパスワードを開放してあげる。よくなかったらパスワードを変えて使えなくする
・リスペクトし合う

*フィリピン人ってトイレのあとに手を洗わない人が多いんで…

【Don'ts】
・仕事中にスマホは触らない(休憩中はOK)
・息子を台所に連れて行ってはいけない
・許可のない外出は禁止

などなど。

こういうことは口頭で会話してもすぐ忘れるので、紙に印刷して本人に渡し、かつ家のどこかに貼っておくといいかもしれません。



2. やってもらいたいタスクを洗い出してどこかに貼る

→我が家は息子のスケジュールに合わせてこういう感じで紙に書いてキッチンに貼っています。
これも「口頭で会話する」だけだと頭に残らないし、言った言わないが発生するので、「見えるところに貼っとく」が重要。




我が家はこれをやっているおかげで、私が会社に行ったり海外出張しててもメイドは息子の面倒(ミルクや離乳食)を見れますし家事をやってくれます。
(夫も、息子のミルクや食事、昼寝の時間などはこれを参考にしてます)


書いていないタスクもあります。ゴミ箱のゴミを捨てる、麦茶を作る、息子のおむつ交換、とかとか。
料理は都度「今日はこれを作って」「今日は料理はナシ」って指示していますし。
レシピは英語で書いてそれを渡しています

日によっては「今日は病院についてきてほしいから、どこそこは掃除しなくてOK」とか。 


どこまで指示するかは、一緒に生活しながらいいアンバイを探ることになるとは思います。


ただ、「言わなきゃやらない」というのは肝に銘じておくべきです。
繰り返しますが、育った環境や文化などが何もかも違う、月給1万円(だったかもしれない)フィリピン人メイドが、あなたの希望を察してくれる訳がありません。



3. カメラを置く

→こういうのに抵抗ある人多いと思うんですけど、我が家はリビングと息子の部屋に1台ずつ置いていて、私の出張中でも息子の様子、彼女の様子がわかるようになっています。

マレーシア華人だとメイドの部屋にまでカメラを置く人もいるみたいですが、さすがにそれはプライバシーの侵害というか、我が家はそこまでやりません。



4. パフォーマンスが落ちている気がしたら、なるはやで1on1

→これも仕事と同じなんですけれども、話しかけたら無視するって、けっこうヤバいと思うんですよね。
いろいろな理由が考えられると思います。
ただ単に機嫌が悪いのか、イライラしているのか、体調がよくないのか、雇い主に対してフラストレーションが溜まっているのか、ホームシックなのか、もしくは本当に聞こえていないのか、、、


で、そういう不協和音ははやめに取っ払うのをオススメします。小さいトラブルは解決も難しくないけど、大きくなったら大変です。


急に1on1と言っても相手に身構えられるかもしれないので、例えば3ヶ月に1回とか、なんなら月1給料日のタイミングとか、ちょっと会話するタイミングを設けてもいいかもしれませんね。


不安だったら旦那さんに入ってもらうなり、またはエージェントに入ってもらうなり、第三者を介するのもアリだと思います。


メイドによっては「対奥さん」と「対旦那さん」で態度を分ける人もいるので、そのあたりは要注意です。
(奥さんには「フンッ」って態度をとるくせに、旦那さんには「ウッフン💕」みたいな話、稀に聞きます。実際にそういう体験をされた方のブログがこちら



5. その他、トラブル対策

noteの記事のご紹介ですが、アメとムチと言いますかトラブル対策も重要なので、よかったらこちらも参考にご覧ください。





最後に


以上、フィリピン人メイドにしっかり働いてもらうためのマネジメント案について書きました。
我が家は現状うまくいってますが、今後トラブルが発生しないとは限りません。
いろんな方の経験談を参考に、メイドとのいい関係を続けられるようにがんばろうと思います。


外国人と接するという観点で、こちらの本もオススメです。







近々、「フィリピン人メイドを面接する際に聞くべき項目」みたいなのもまとめる予定です。お楽しみに。


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