2019年7月22日月曜日

マレーシアでメイドを雇う(2)メイド採用の仲介手数料




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1つ前のエントリ、
「政府公認エージェントを見つけるまでの道のり」

で、

・なぜ、エージェント?
・もっと気軽に雇えないの?
・「フリーランスのメイド」がいるみたいだけど?
・「明日、誰かに掃除して欲しい」というときは?
・政府公認エージェントを見つけるまでの道のり


についてご紹介しました。


このエントリでは、私たちのような外国人夫婦がマレーシアでフィリピン人メイドを採用するのに必要な手数料についてご紹介したいと思います。
(フルタイムで働いてもらう場合です)


先に言っておくと、ものすごい額です。






そんな、驚きの手数料をどうぞ...





マレーシアでメイド採用に必要な諸経費・手数料




※1RM=30JPYで計算しました。








えええええぇ!!!



40万円以上かかるなんて…



ちなみにマレーシア人と、マレーシアの永住権保持者は「エージェントを介さずに直接雇用がOK」で、この場合は日本円で10万〜15万円くらいです。
我々のような外国人は仕方がないですね…
 


気を取り直して各項目について説明します。


1. Documentation Fee in PH

フィリピン人女性がメイドとして海外に出稼ぎに行く場合は、まずそういう送り出しをやっている政府公認のエージェントに登録する必要があり、メイドがそこに登録する際はお金がかからないんですが、採用が決まった暁には雇い主が以下を払う必要があります。

・内定者のフィリピン国内での健康診断
・エージェント側の人件費
・内定者のTESDA(*)での研修費用
・内定者が海外に出稼ぎに出るためのPOEA(**)での手続き費用とOEC(***)の費用
・パスポート代


* TESDAは、The Technical Education and Skills Development Authorityの略で、日本の記事だと労働雇用省技術教育技能教育庁と訳されることが多いです。
** POEAは、Philippine Overseas Employment Administrationの略で、日本の記事だとフィリピン海外雇用庁と訳されることが多いです。
海外で働くフィリピン人労働者や技能実習生の管理と送出し機関に許可をおろす政府機関で、労働者等の海外派遣許可や取消を行っています。DOLE(フィリピン労働雇用省)管轄下の組織らしいです。
*** OECは、overseas employment certificatesの略で、海外就労証明書のことです。出稼ぎに出る場合は、これがないと出国できません。


2. Ticket & Airport Handling Fee in PH

・メイドの、フィリピンからマレーシアへのフライト代の実費
・エージェント側が、メイドをフィリピンから出国させるための書類の実費


3. Agency Fee & Documentation Fee in MY

・マレーシアでの労働ビザ代
FOMEMAという健康診断(Foreign Workers' Medical Examination)
FWCSという保険(FOREIGN WORKER COMPENSATION SCHEME)
・政府に支払う税金(Goverment Lavy)
・イミグレでの手続きなど、エージェント側の人件費


メイドの労働ビザ代を負担するのは理解するけど、フィリピン国内でやっている健康診断をこっちで改めてやる必要はあるのかな?と思いますが、文句を言っても仕方がありません。


ちなみにOFWの給料は(他の国は知らないけど)、雇用主が支払う給料がそのままメイドの手取りとなります。

4. Recuruitment Fee

フィリピン国内でのメイド採用に関するマーケティング費用のようです。


5. GST

消費税。
※マレーシアでは、「GST」という名目の消費税は2018年6月に廃止されましたが、 SST(売上・サービス税)という名目の消費税がその数カ月後に追加されています。ここの項目がSSTにすげかわったのかはわかりません。


6. Discount

私はあまりの金額にビックリして、「私はメイド候補者を自分で見つけてそちらに手間暇かけてないから、割引してくれない?」と交渉したら、あっさり1000RM安くしてくれました。


そして合計、約40万円

リサーチ結果から30-40万円と考えていましたが、40万円超えましたね。
2年契約だから24ヶ月で割ったとして月に1.7万円…
月給47000円(1680RM)プラス1.7万円って考えると、64000円か…


日本で無認可保育園に入れたり、日本で家事代行を頼むのに比べたら圧倒的に安いし、実際に住み込みメイドが来て働いてもらって、

「雇ってよかった」

としみじみ思いますが、フィリピンだったら住み込みのメイドを雇っても2〜3万円で済んだはずだと思うとちょっとモヤッとします


でもいいんです。
将来のキャリアのための投資だと割り切ることにしました。


また、メイド側には「何かやらかしたらビザを取り上げられて国に送り返される」というリスクがあるので、フィリピン国内でフィリピン人メイドを雇うよりも、マネジメントしやすいような気もします。


※ 上記の他に…

Maid’s Advance for Safekeeping + Loan-if anyという項目があって、これは雇い主がエージェントに給料1ヶ月分を支払うんですが、のちのち、メイドの給料から相殺することになります。
メイドには、契約(2年)が終わったら返すことになるそうです。



支払いのタイミング

・エージェントに申し込む際に8050RM
・メイドがマレーシアに到着して、メディカルチェックアップも通ったら残高を振り込みました。銀行振込か小切手、と言われました。クレカはNG。

支払い方法はエージェントによるかもしれません。


キャンセルポリシー

・8050RM振り込んだ後、イミグレに資料を提出するまでのキャンセル
→1000RMがペナルティとして徴収され、残高は戻ってくる

・イミグレに資料を提出したあとのキャンセル
→8050RMは戻ってこない

・イミグレに承認され、メイドが到着するまでのキャンセル
→8050RMは戻ってこないのと、マレーシアのエージェントフィー5725RMは支払う必要がある

これもエージェントによると思います。


その他

・マレーシア到着後、メイドがFOMEMAの健康診断をパスできなかった場合、代わりのメイド手配は無料

・3ヶ月以内にメイドが失踪・逃亡した場合、規定の料金(※)をエージェントに支払えば代わりのメイドを手配してもらえる

・メイドのパフォーマンスが著しくよくない場合、6ヶ月以内であれば規定の料金(※)を支払えば代わりのメイドを手配してもらえる

※規定の料金はこちら



・雇用主とメイドとの契約は2年。ただし双方合意すれば延長可能。

・上記エージェントフィーで支払うLavyや保険、ビザなどは1年目の分のみ。2年目は雇用主がそれらの代金1500RMを支払う必要がある(明細はこちら)。

・契約終了の際には、雇用者がメイドに帰りのフライトチケットを渡す必要がある

・「3年目以降も契約を続ける」という前提で、雇用主は、2年が経過したあとの1ヶ月、(フィリピンに帰る前提の)有給休暇を与える必要がある。フライトチケットも雇用主が負担。


実はもっと安く済む方法もある


途中で雇用主が国に帰らなきゃいけなくなっちゃった、などの理由で雇い主がいなくなって国に帰らなきゃいけなくなっちゃったメイドを回してもらえる可能性があります。
Transfer Maidと言います。

そのTransfer Maidが運良く見つかって、その人でOK!ということになったら、
雇用主を変更するための手続き費用でRM1000.00がかかることになります。


そっちのが全然安いじゃん!って思うんですが、

相性のいいTransfer Maid(しかも英語話せるフィリピン人)がいいタイミングで現れるかはわかりません。

こればかりはタイミングと運ですね。


おわりに


以上、マレーシアで住み込みメイドを採用する際にかかる仲介手数料のご紹介でした。


ものすごい金額でビックリしますが、メイドが着任してあれこれ掃除してもらって子どもの面倒を見てもらって、すぐに「雇ってよかった〜」と実感しました。


今思うと、夫婦喧嘩の9割はメイドがいることで避けられるんじゃないかとさえ思えます。
ほんとおすすめです。


次は、「住み込みメイドの採用に必要な書類」についてご紹介します。
誰でも住み込みの外国人メイドを雇える訳じゃなくて、いろいろ条件があるんです。



▶このシリーズ「マレーシアで住み込みメイドを雇う」の目次


政府公認エージェントを見つけるまでの道のり

・メイド採用の仲介手数料(この記事)

メイドの給料

メイド採用に必要な条件と書類

メイド採用プロセスと生活に関するQ&A


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