私は政府公認のエージェント経由でフィリピン人メイドを雇い、マレーシアでの育児(※)と家事を助けてもらっています。
※0歳3ヶ月の頃から雇っています
フィリピンにいた4年間で、「メイドに家事をアウトソースし、自分の時間を確保する生活」の素晴らしさをしみじみと実感したので、その頃から夫とは「子どもが産まれたら、住み込みのメイドを雇って家事を可能な限りアウトソースしながら復職したい」と話していました。
その後マレーシアに引っ越した私たちは、少ない情報の中手探りで信頼できるエージェントを探し、正規の手続きを経て、フィリピンから無事にメイドを呼び寄せることができました。
その際の経験談やメイド採用に必要な資料・情報などを、このエントリ含め5回に分けて書きました。
マレーシアでのメイド採用事情について、日本語でここまで詳しく書かれている記事やブログはほかにはないはず。
ネットで散々検索した私が言うので間違いありません!(笑)
■政府公認エージェントを見つけるまでの道のり(このエントリ)
・なぜ、エージェント?
・もっと気軽に雇えないの?
・「フリーランスのメイド」がいるみたいだけど?
・「明日、誰かに掃除して欲しい」というときは?
・政府公認エージェントを見つけるまでの道のり
■メイド採用の仲介手数料
■メイドの給料
■メイド採用に必要な条件と書類
■メイド採用プロセスと生活に関するQ&A
2019年7月時点で、日本語媒体では一番詳しく書かれていると思います。
古い情報や、誰かの経験談を書いているだけの記事にはお気をつけください。

なぜ、エージェント?
まず、メイドを雇う(メイドビザをサポートする)のに、
マレーシア人かマレーシアの永住権保持者
→2018年1月より、直接雇用が可能になりました。
それ以外の人
→エージェントを通さないといけない
というカラクリがあります。まずはその点についてはご承知おきください。
※詳しくはこちらにまとめました。
メイドの直接雇用がOKなのはマレーシア人とマレーシア永住権保持者だけ
そして
「マレーシアにいるなら、マレーシア人のメイドは?」とよく聞かれるんですけれども、ローカルのマレーシア人だと「住み込みでメイドをやりたがる人」が見つからないらしいんですね(※)。
国の政策として、「ナニーやメイド、レストランの接客、建築現場などの肉体労働と言った仕事は、外国人出稼ぎ労働者に任せたい(※※)」という意向があるようです。
(そもそもこの国自体、外国人労働者の割合が高いみたいです。古い情報ですが、ジェトロの調査レポートもどうぞ)
以上のことから、メイドを雇う場合は、政府公認のエージェントにお願いして、フィリピンやインドネシアなどの国から人を呼び寄せる必要があるんです。
※
1ヶ月5000RM以上…15万円以上するような産褥アマさんはまた別です。
パートタイムで働いてくれるマレーシア人なら、ネットで掃除のおばちゃん仲介サイトもありますし、探せば見つかると思います。
※※
メイドに限ると、インドネシアやフィリピン、スリランカ、タイ、インド、ラオス、ネパール、ベトナム、カンボジアから受け入れているようです。メイド専用のビザがあるんです。詳しくはイミグレのサイトをどうぞ)
結婚ビザなどでマレーシアに住んでいるフィリピン人を口コミで探して、その人に仕事をお願いしているケースもあります。
もっと気軽に雇えないの?
「ビザサポートなどせずにもっと気軽に雇えないの?」「住み込みはプライベートがなくなりそうでイヤだし、朝から晩までいなくてもいい。パートタイムで週5、3時間位でいいんだよなー」という話もよく聞きます。
マレーシア人でそういう仕事をしてくれる人が見つかれば、アリだと思います。
ナーサリーで働いている保育士さんが、仕事が終わったあとに一般家庭でナニーとして2-3時間バイトしている、というような話も聞きます。
ただ上にも書いた通り、国としてローカルにやらせたくない仕事を海外の人にお願いしているような感じなので、マレーシア人でメイドの仕事をしてくれる人を探すのは一筋縄ではいかないと思います。
(日本だと、日本人がコンビニバイトを積極的にやりたがないような、そういう感じ)
一方で、フィリピン人やインドネシア人など外国人がメイドの仕事をする場合は、「メイドビザをサポートしてくれている雇い主」のところでしか働けないことになっているため、ビザサポートして呼び寄せない限り、メイドを雇うのは不法就労に加担することになってしまいます。
特に最近、イミグレが不法就労している外国人を厳しく取り締まっているので、おすすめしません。モントキアラあたりでメイドを連れてると、イミグレの人に「この子おたくのメイド?パスポートは?ビザのステッカーは?ビザ上の雇い主はアナタ?」みたいに突っ込まれたりすることもあるそうです。
そのあたりのお話はこちらもどうぞ。
▶マレーシアで外国人メイドを雇う際の「ビザ」観点の注意点とゴーストエンプロイヤーの話
積極的におすすめするものではありませんが、信頼できる人がビザサポートしているメイドをたまに融通してもらうくらいならアリだとは思います。
ゴーストエンプロイヤーにビザサポートしてもらってるメイドだと「なにかあったときに弱みを握られる」ような感じがしちゃうんですが、信頼できる友人であれば、そういうリスクもないと思うので。
「フリーランスの外国人メイド」がいるみたいだけど?
外国人の場合、結婚して永住権がある人を除き、ビザ的に「フリーランスで働く」というのは無理なので、その人のビザのページを見せてもらってください。
1. メイドビザのステッカーに「Employer」として誰かの名前が書いてある場合
→正論を言うと、その名前の人のところでしか働けないことになっています。こういう人を雇う場合、「不法就労に加担するリスクがある」ことをご承知おきください。
メイド界隈では「メイドビザを買う」と言ってるらしいんですが、ヨウはマレーシア人で、マレーシアに滞在したい外国人に「Employer」として名義貸ししてお小遣いを稼ぐ人がいるみたいです。そういう人を「ゴーストエンプロイヤー」と呼ぶようなのですが、そういう人に雇われているケース、または、「いちおう誰かの家で住み込みで働いているけど、仕事がない日にちょっとお小遣い稼ぎがしたい」というようなケースがありえます。
2. パスポートを見せてくれない
→上記の理由、またはオーバーステイや観光ビザで働いている可能性があるので、気をつけたほうがいいです。
脅すつもりはないんですが、こういうメイドを雇って、万が一彼女がしょっぴかれた場合、こういうメイドを雇っている側にも何かしらお咎めがあるリスクがあるので、そこのところは頭の片隅に入れておいた方がいいと思います。就労ビザで働いている人(またはそのDPの人)がこれでしょっぴかれると、会社にも迷惑がかかる可能性があります。
「明日、誰かに掃除して欲しい」というときは
手っ取り早く「明日、お掃除を誰かに外注したい」という場合は、こういうお掃除代行サービスを使うのがいいかもしれません。
政府公認エージェントを見つけるまでの道のり
話が長くなりましたが、私は危ない橋を渡りたくないので、キチンとした手続きを踏むことにしました。
が、
「メイドのビザをサポートし海外から呼び寄せた雇った経験がある日本人」が身近にいなかったため、ネットの口コミを探しまくりました。日本語だけでなく英語もです。
しかし、出て来るのはネガティブな情報ばかりでした。
例えば
・エージェントとメイドがグル、高い手数料を取られたあげくメイドは最初の1-2ヶ月で逃亡
・エージェントから派遣されたメイドが実は不法滞在者だった
などなど。
ネガティブな情報が目立ってしまうのは仕方がないことかもしれませんが、それでもこんな情報を見てしまうと不安になりますよね。
ほかにも、
Google検索結果の広告に出ているエージェントに、見積もりをもらおうと連絡しても返事がなかなか来ませんでした。5社連絡して、返事が来るのは3社くらいの割合。
情報収集してもそんな情報ばかりでかなり参りそうでしたが、その中でなんとか見つけた、参考になりそうだと思ったのがこちら。
1つ目はチャイニーズマレーシアンの方のブログ。
・To hire a Filipino maid in Malaysia
書いてある内容はかなり参考になります。裏口のやり方も書いてあります。
2012年時点で、初期費用はRM12,000だそうです。
が、この筆者に連絡して教えてもらったエージェントは連絡つかず…
「連絡つかないみたいです…」と連絡してみたところ、「じゃぁもう営業していないのかもね」と。
あちゃー(´;ω;`)
2つ目は、MM2HでJBにお住まいの日本人の方のブログ。
・マレーシアでメイドを雇う
こちらの方も、1つ目のブログの方に連絡してエージェントを紹介してもらったみたいですね。
2013年時点で12000RMくらい。明細は不明。
3つ目は、人材紹介会社JACの社員さんのブログ。
・フィリピン・メイドを雇うまで ~ ワーキングママ in Malaysia ~
この方の場合は、すったもんだありつつもメイドが無事到着したとのことなので、この方に話聞けないかなぁ…と思ったものの、JACのブログだからかコメント欄は閉じられていて…
実際に彼女がお願いしたエージェントの情報は入手できず。
Google検索で見つけたエージェントにてあたり次第見積りを依頼し、返答内容はやりとりの内容から「どの業者が信頼できるかな…」とため息を付く毎日でした。
最終的にどうしたかと言うと…
人に会うたびに「いい案はないか」「いいエージェントはいないか」と聞きまくり、友だちのツテで、その友だちの知り合いがメイドを採用したエージェントを紹介してもらいました。
知り合い=お金持ちの華人らしいので、その人が使ったエージェントならなんか信用できそう。
なんとか無事アテが見つかり、結果的に無事メイドを雇うことができました。
このエージェントの情報が欲しい方は、こちらのnoteをご覧ください。
次のエントリで、「メイド採用の手数料」についてご紹介します。
▶シリーズ「マレーシアで住み込みメイドを雇う」の目次
・政府公認エージェントを見つけるまでの道のり(この記事)
・メイド採用の仲介手数料
・メイドの給料
・メイド採用に必要な条件と書類
・メイド採用プロセスと生活に関するQ&A
▶メイド関連でよく読まれている記事
・住み込みのフィリピン人メイドに美味しい日本食を作ってもらうための再現性の高いレシピの書き方
・メイドの虐待事件の多い中東、それでもフィリピン人女性が出稼ぎに出る理由
・メイドが外国人だとこういうことが起きるんだと思った瞬間
▶外国人と働く方にお勧めしたい本
「言い方によってこの国籍の人だとポジティブに捉え、あの国籍だとネガティブに」のような例もあり、指示の出し方など参考になります。
▶検討した結果、「メイドを雇うのやーめた」って方には
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