2014年2月25日火曜日

海外日系SIの苦悩〜「納期が30-45日」編




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ご存知の通り日系SIで技術職として働いていて、日系企業のお客様のご希望を叶えるべく奮闘しつつ無理なものは無理と言ったりするのが仕事の一部だったりするんですけれども、どれだけがんばっても今のところなんともならないのが、IT機器(サーバ、パソコン、ネットワーク機器、などなど)の納期。


※写真はイメージです

「フィリピンってそういうモンか」と最初は思ってたけど、それにしても時間かかりすぎな気がしたのでちょっと調べてみました。



例えばパソコン。L社製のパソコンを受注したとします。
弊社の者は、お客様に「在庫を確認しますが、なければ30-45営業日」とお伝えします。
つまり、2月21日に発注したら、4月4日から4月25日に届くんです。

「えっ?」って感じですよね。そんな声をたくさん聞いたし、私も入社したばかりの頃は何度も「マジかよ!」と叫びました。


お客様からご発注いただいてから、実際にオーダーがどのように流れるのかと言いますと、以下の通りです。

お客様

弊社

フィリピン国内のL社のディストリビューター

L社のフィリピン拠点

L社のシンガポール拠点

L社(のたぶん中国工場)で製造



工場までオーダーが行くのに遠い!!



ディストリビューター曰く

・どのブランドだろうがフィリピン国内に在庫を持っているメーカーはない
・シンガポール(APACの本店がそこ)に発注することになる
・工場のラインの関係で、ある程度オーダーが集まるまで製造に入らない
・輸出手続き→フィリピンの輸入手続き云々もめっちゃ時間がかかる


しかも、その後弊社でQC(Quality check)もするので追加で数日かかります。



そしてやっと…

お客様に納品…

ということになります…

大変長らくお待たせいたしました…(ぜーはー)



そんなんだったらいっそのことシンガポールに直接発注したほうが早くないか?と思うのですが、メーカー側がそれを受け付けてくれない。


にっちもさっちもいきませんね…


お客様からも「日本で買った方が安いんじゃないか/早いんじゃないか」とよく言われますが、以下の理由でオススメできないらしいです。

・(メーカーによっては)ご当地ならではの仕様追加が入っている
・保守が効かない
・フィリピンの輸入手続が大変らしい


ふんだり蹴ったりですね。


富士通にいた頃はもうちょっと早かった気がするんですが、思えば自社製品だったから…かな…


時代が進めばもう少しよくなるのだろうか…
弊社ががんばればなんとかなるのだろうか…
世界規模で見れば、弊社はいろんなメーカーから相当な台数を買っている気がするのだが…
(本社の誰かそこんところよろしくお願いします)



ちなみにハードが故障した時の修理も、期間は下手したらこれくらいかかります。
「パーツは◯年保障」等もありますけど、在庫がないと上と同じルートで探す→なかったら作る(あるいは作らない)となるんです。


今も、とあるお客様のパソコンで、部品の修理待ちのものがあるんですが、メーカーから「納期はわからない」と言われています。「お前の部品なんだからなんとかしろよ!」と言いたいところですが、あまり強く出ると「じゃぁ作らねーよ!」と逆ギレされかねませんので、「お客様はすでに6ヶ月もお待ちです。そのストレスを想像してみてください。弊社もお客様から何度もお叱りを受けています。これ以上お客様をお待たせしたくないので、なんとかならないものでしょうか」とやんわり伝えています。まぁ結局「わからない」から進歩はまったくありません。



もはや「予備で買っておいた方が無難」もしくは「壊れたら諦めて買ってください」と言いたいのが本音…




この国は、日本よりもパソコンの寿命は短い気がします(自分比)ので、そこんところもお気をつけいただきたいですね。



なぜ短いかって、ホコリが酷い…



ほんの数日、デスクに放置していた紙が黒いホコリでこうなるんですよ?



数ヶ月、数年放置したパソコンの中は…


オフィスで一度あけてみましたけど、ドン引きするくらいのホコリでした。
こんな空気吸ってるのか〜と逆にクラクラしました。



という訳で、海外日系SIの苦悩の一部を簡単にご紹介させていただきました。
どなたか、他社や他国の事情、ぜひお聞かせください。



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