2011年3月14日月曜日

2011年3月11日(金) 午後2時46分 東日本大震災を成田空港で被災した話の前編




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東日本大震災の、成田空港での被災体験について書きます。


当時、東京のベンチャー企業で広報として働いていた私は、SXSWというイベントで自社アプリをプロモーションするため、2011年3月11日の午後5時10分の飛行機でアメリカに行く予定でした。


一緒に行く先輩たちと午後3時に待ち合わせていた私は、ちょっと早めに着いて、成田空港第一ターミナル、南ウィング4Fの出発ロビーの、出口付近のベンチに腰掛けながら、たまたま同じ時間に空港にいた前職後輩とTwitterでやりとりしていました。


で、午後2時46分のツイートがこれ。
揺れる直前です。





これをツイートした直後に、揺れ始めました。






ベンチに座っていたから立っていた人ほどは震動の衝撃をうけていないのかもしれないけど、右と真後ろがガラスだったからか、出入口が近いからか、、、地面が揺れるような音と、建物が揺れるような音と、いろいろなものがきしむ音が聞こえ、ふと「ここで死んだら遺体の発掘が大変そう」と思ったので出口へダッシュ。


しかし出口が大混乱。


なんと、


自動ドアが開かなくて、外に出られない!


そして自動ドア付近が大混乱。


前は詰まってるし、後ろからいろんな人に押されるし、四方八方でキャーキャー聞こえるし、外はすぐそこなのに出られないと思うと恐怖が倍増。
あげく、スーツを着たビジネスマン風の男性が、ゼロハリバートンのようなアタッシュケースでガラスをガッコンガッコン殴ってて、でも全然割れません。

(あとで聞いたんですが、空港ってかなり頑丈に作られているみたいで、アタッシュケースで殴るくらいじゃガラスドアは割れないんだそうです)


どこからか空港職員が走ってきて、人垣を分けて…というか足元から奥の方に行き、鍵を挿して手動であけてくれました。


この時、何かがぶつかったらしく、右手の人差し指を負傷しました。
(私はガラス殴ってませんよ)






みんなで外で様子見…





しばらくしたら、「安全確認が取れたので、中にどうぞ」と。
で、一緒に行く先輩と合流できて、「いやーマジでビックリしましたねぇ」「俺、海外旅行保険の申し込みしてて、そしたら揺れてさー」みたいな話をしながらコンチネンタル航空のチェックインの列に並んでいたんですけれども、



そしたらまた大きな揺れ…



チェックインカウンターの上、天井からぶら下がっている「D」とか「F」みたいなのがグワングワン揺れてるんですよ。
先輩と二人でしゃがみこんで、しばらくゆれが収まるのを待ちました。



地震に慣れていない外人さんがしゃがみこんで立てなくなっていたりワンワン泣いているのを見て、「怖さ倍増だなぁ…」と思いました。



で、もうひとりの同僚と合流し、三人(私とTommy氏とAki氏)で空港脇の駐車場に一時避難することに。

空港スタッフから「駐車場に!」と誘導されたとき、「カートは置いてってください!」と叫ばれたので、荷物は泣く泣く置いていきました。
Tommy氏はスポーツバッグ1つだけで預入荷物はないとのこと。Aki氏はすでにチェックイン済みで、預入荷物はすでに預けていたようです。



話をもとに戻して、午後3時半頃。




今思うと、この時が精神的に一番キツかったです。

・このまま飛行機が飛ばなかったらどうしよう
・このままずっとここにいることになったらどうしよう
・ていうか寒い(オースティン行きに備え、薄着で着てたのと、コートはスーツケースの中、スーツケースはカートと共に空港4Fに置きっぱなし)


午後4時頃のツイート。





空港で働いている友だちがいて、その人から


・滑走路が一部割れている。


という情報も得ました。



うむむ…先行き暗い…




ふと思い立ち、親に電話。携帯は繋がらない。ダメ元で店の固定電話にかけてみました。



私:もしもし?オモニ?
相手:・・・
私:オモニ?アボジ?
相手:・・・ツーッツーッ



えええええええええ






店がグチャグチャで息絶ええてるんじゃないかとかあらぬ心配をしてまたかけたら、フツーにオモニが出ました。



私:オモニー!
母:あらー!あなたどこにいるの?飛行機は?
私:まだ成田空港、飛行機どうなるかわからない。店は大丈夫??(焦って超早口)
母:んもー大変よぉ〜〜グラスとかいろいろ割れちゃって…冷蔵庫も壊れちゃって…水道管も破裂して…
私:えええええ(涙



店が営業できなくなったら我が家はどうなるのぉー(号泣



そうこうしているうちに、空港ターミナルの1Fが、安全確認が取れたとかで開放されたので、午後5時頃、一旦中に入ることができました。





妹(coffee_bistro)と連絡とりつつ、ANAのカウンターで情報を仕入れつつ、トイレは50人待ち。プギャー。






そしてセルカン氏とも無事合流。

この時点で午後6時。成田空港にいたままじゃ、食料も調達できない、このままここで夜を明かすのか?どうするのか?と4人で協議していたら、overlast氏かnokuno氏のツイートで、成田空港にいたはずの彼らが夜ご飯を食べてることを知りました。
(二人は前職の後輩。たまたまおなじタイミングで成田空港にいた)



これはDMのやりとり。

私:どうやって行くの?(行き方を知りたかった)
overlast:歩きで


ちがーう!行き方を知りたかったのー!と思いつつも、調べりゃいっか、と調べ、徒歩10分圏内ということがわかり、「こちらへどうぞ〜、ご飯食べれますよ」という言葉もあり、4人で移動することに。


そして午後7時頃。










実は前職時代はほとんど面識なくて、とある社内イベントで会ったことはあるんだけどほとんど顔がわからなかったんですよね。
まともに会話するのはこの時初めて。
でもなんかホッとしてねぇ。涙がこぼれました。



彼らと情報交換しつつ、私たち4人は運良くまともなご飯を食べることができました。



夜9時。成田空港のサイトを調べていたら、私たちが乗る予定の便が「欠航」扱いになったことが判明。





代わりの便は?12日の便に乗れたりするのかな?
羽田発でもいいし、ヒューストン経由じゃなくてもいい。なんとかオースティンにたどり着く方法はないか?
ってのを、会社の上層部が調べてくれることになったので、現場の私たちは一旦情報収集しに成田空港へ。



22時頃。











ちなみにAki氏とSerkan氏はすでにチェックイン済みで荷物も預けっぱなしだったんだけど、預けているのである意味無事な状態。


私のカートは、置いた時のまま残っていました。さすが日本。




成田空港に来てみたものの、空港スタッフに聞いても「わからない」「各航空会社に問い合わせて」というスタンス。
(今となっては「そりゃそうだよね」って感じなんだけど、当時は切羽詰まってたので)



コンチネンタル航空のスタッフは探しても見当たらず。
明朝電話するしかないかな…


そんなことを思いながら南ウィングの1Fを歩いていたらなんと。
成田空港で働く友人(👆に書いた人とは別)と感動の再会。





ホント、嬉しかったんですよ。
私のせいで怒られることになってしまい、先輩すいません…



いつどうなっても(代わりの便が飛ぶなどの情報を得られるよう)いいように、成田空港で夜を明かすか…という覚悟で、電源の近くに場所を取り、あれこれ手持ちのアイテムを充電し始めたら、Tommy氏が成田エアポートレストハウスで部屋をゲットできたので、一旦ホテルへ戻りました。


実は、食事しに行った際に空き状況を聞いたら「満室」と言われていたんですね。
ところがこの震災で「海外から成田に向かうフライトが他の地方にダイバートすることになった」「翌日に備えて前泊するはずの人が、交通機関の混乱のためここまでこれなくなった」などの理由でキャンセルが出たみたいなんです。
3人部屋だったんですが、エクストラベッドを入れてもらい、4人で泊まれることになりました。
ありがたや…



なんとかちゃんとした寝床を確保できたのは、かなり幸運だったと思います。


ホテルの部屋で改めてコンチネンタル航空のサイトを調べると、私たちが乗る予定の便は12日に振り替えになるっぽいことが判明。

「アメリカに行けそう」と安心しつつも、寝ようとするんですが…



朝4時頃。




何度もやってくる余震が怖かったし、せっかくの出張に行けなくなったらどうしよう、とか、実家は大丈夫なんだろうかとか、いろいろ考えてしまい眠れませんでした。
部屋には風呂もあるけど、風呂入る気分でもないし、もしまた大きな地震が来たら…と思うと、着替える気にもなりませんでした。




そしてほとんど眠れないまま朝を迎えました。


続きはこちら。

2011年3月11日から12日 東日本大震災を成田空港で被災した話の後編




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