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2018年11月16日金曜日

マレーシアで行方不明になる子どもの人数は年間2000人前後、誘拐のリスクは日本の5倍以上



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クアラルンプール近郊で発生した誘拐未遂事件を引き金にいろいろ教えてもらったり調べたりしたことを書きたいと思います。


ところで財団法人ロングステイ財団の調査によると、マレーシアは過去12年連続で「海外で日本人が住みたい国」の第1位となっているそうです。
フィリピン(マカティとフォートボニファシオ)に4年住み、インドネシア(ジャカルタ)もプライベートや仕事でしょっちゅう滞在している私ですが、この2カ国と比べるだけでもマレーシア(クアラルンプール)の住みやすさはもちろん実感します。
(私はそれでもフィリピンのフォーとボニファシオ推しですけどね)


けどね、やっぱ危ないですよ。日本と比べると。


小学生の子どもが、ランドセル背負って電車通学できるか?というと、明らかに「NO」です。



では改めまして、マレーシアで行方不明になる子どもの人数や誘拐のリスクについて、以下詳細です。




「子ども」の定義


6歳〜18歳

行方不明になった子どもの数


2013年:2054人(28人がまだ見つからず)
2014年:2015人(56人がまだ見つからず)
2015年:1782人(数字が見当たらず…)
2016年:1803人(824人がまだ見つからず)

合計:7654人

※届けがあった数のみ。家出も含みます。

ソース1
ソース2

行方不明になった男の子の数


2014年:474人
2015年:457人


行方不明になった女の子の数


2014年:1536人
2015年:1310人


行方不明になった子どもの民族


マレー:2691人
中華系:241人
インド系:409人
その他:596人

※該当期間がわからなかったので、「だいたいの傾向」としてご覧ください。


2013年〜2016年に4188人の子どもが家出した。その理由は


1330人:友だち
1025人:駆け落ち
715人:家族との不和
150人:勉強が嫌だ
101人:仕事を探しに
64人:親権争い
81人:家族の注意を引きたかった

などなど

15歳以下の子どもが狙われる理由は「臓器売買」



心臓:RM800k 約2166万円
腎臓:RM600k 約1625万円
眼球:RM10k 約27万円
肺:RM100k 約270万円
肝臓:RM200k 約541万円


15歳以下の新鮮な臓器が高値で売買されるんですって。
人体そのままよりも部品の方が運びやすいのと、
マレーシアは陸続きなので、島国と比べるとなおさら持ち運びもしやすいそうな。

ヨーロッパに住む友だちが、「陸続きで難民が簡単に入ってくるからほにゃらら」と言ってました。
難民のみんなが悪い人って話ではないんだけど、難民の中にも悪さをする人はいるわけで。

フィリピンやインドネシア、日本のような島国って、そういう観点ではいいのかもね。


他の国と比べて、マレーシアでの行方不明の人数は多いのかどうなのか


年間2000人と聞いて「多いなぁ〜」という印象を受けたのですが、日本は?他の国は?ときになりだしたので簡単に調べてみました。


子どもの人数にフォーカスして書きたいのですが、一部注釈にある通り、大人の数を含んでいるところもありますので、「ざっくり」って感じでご覧いただければと思います。


■行方不明になった子どもの人数(年間)

人数人口に対する割合
マレーシア約2,000人(※)0.006%
日本約18000人(※1)0.014%
アメリカ約800,000人(※2)0.245%
中国約200,000人(※3)0.014%



■誘拐に限ると…

人数人口に対する割合
マレーシア約900人(※4)0.0027%
日本約600人(※5)0.0005%
アメリカ約70,000人(※2)0.0215%
中国約20,000人(※6)0.0014%


日本の数字は、後述の注意書きの通り「大人も含んだ人数」なのですが、
それを置いといたとしても、

マレーシアは人口に対する割合で考えたら日本の5倍以上、誘拐のリスクがあるようなモンですね…




本記事に書いた行方不明の子どもの人数から、家出の数を抜いた数字(ざっくり)

※1
2016年の、9歳以下と10代の合計値
https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki/fumei/H28yukuehumeisya.pdf


※2
2002年の数字
https://www.ncjrs.gov/pdffiles1/ojjdp/196465.pdf


※3
http://bunshun.jp/articles/-/6214

※4
2013-2016年の行方不明児童のうち、家出の人数を省いた値の平均値

※5
ただしここには大人の人数も含む

※6
(あれっ、ソースのリンクが行方不明…あとで書きます…)



まとめ


こう見ると、
・マレーシアが特別多い訳じゃない
・なんだかんだ言っても日本は平和
(っていうかアメリカ多すぎ)
(中国は、届けが出てない数字が多そう)


ということはわかりました。


が、


いずれにしても、我が子のことを守れるのは親だけなので、
どこかの記事にもありましたが、スマホばかり見てるんじゃなくてちゃんと子どものことをしっかり見てあげなきゃ、と再認識した次第です。


このエントリのきっかけ


子どもの誘拐はマレーシアでは珍しい話じゃない


本当はフィリピンの数字も比較対象に含めたかったのですが、パパッと検索した感じだと信頼できるソースがまったく見当たらなかったので辞めました。
もし見つかったら追記します。






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